今回、建物全体の照明計画をプロデュースするのは、近江商人の時代から308年続くグループ企業『小泉産業株式会社』です。「これまでに培ってきた技術をさらに研鑽し、人と空間に、高感度な光を届けていく」を光に対する普遍のフィロソフィーとし、最先端の技術を駆使したスマートな照明環境を創造しています。
人々は灯りに安らぎを感じ、暮らしに欠かせないものとなった今、時代の流れの転換と共に、光に求められる価値も変化しています。そして〈神戸ジェームス山 中楽坊〉では“人”と“灯り”の関係を改めて読み解き、空間のもつ役割や時間、生活スタイルの違いを考え、いつ、どこにいても人のこころに調和する照明計画を提案しています。
エリアごとに
人と灯りの関わりを緻密にデザイン。
夜景を楽しむ【あかり】
静寂に包まれた夜の庭園を柔らかな光でライトアップしています。傾斜に沿って植えられた木々のコントラストが引き立ち、昼とはまた違った景観をレストランやラウンジから楽しんでいただけます。
太陽に寄り添う【あかり】
日中は自然光を補完しながら、夜間は落ち着いた灯りで会話や食事を包み込む大人の照明を演出しています。また、エントランスホールには、小泉家住宅洋館にて、時代を越えて受け継がれるペンダント照明をモチーフにしたデザインを採用しています。
心身を癒す【あかり】
温かな間接照明やダウンライトにより、癒しの空間に相応しい灯りを演出。足元にも細心の配慮を行い、快適性と安全性を両立させています。
活動に寄り添う【あかり】
サークル活動の拠点など、機能性が求められる活動空間では、全体にしっかりと光が届き、照明器具の存在を感じさせない空間としています。
お出迎えの【あかり】
エントランスの庇には、グリーンのガラスが美しく迎える内照照明を採用。重厚感が親しみやすい雰囲気に変わります。さらに下からの間接光だけを使うことで、もてなすホテルのような落ち着きを演出しています。
堂々と出迎え
人と交わる
住まいの結節点。
エントランスは、時を経ても色褪せない重厚感と親しみやすさをデザインしています。2層吹抜けの奥行きある空間で、車寄せの庇上部には装飾ガラスを用いた光のラインを設けることで、夜間の帰宅でも温かく迎えられる気分になります。また、ここは専用送迎バスの待合所にもなっており、広さも確保し安全性にも配慮されています。バス到着時に交わされるあいさつから雑談の輪が広がることもしばしば。エントランス横の角地には、この街のシンボルともなる大きなしだれ桜などを植樹し、季節によって変化する楽しみも味わえます。
奥行きあるエントランスホールは、上質なもてなしにふさわしい照明や色合いに設えています。そこには、ライフアテンダント(生活支援スタッフ)が常駐するアテンダントルームが隣接されており、「いってらっしゃい」「おかえりなさい」の声も行き交います。来訪者の対応や宅配の取り次ぎ、相談窓口の機能も果たすなど、安心感と優しさを感じさせる交流の場にもなっています。
ラウンジ
自分らしく
過ごす時間が
愛おしい。
エントランスから奥へ導かれるように踏み入れると、窓一面に色鮮やかな自然の眺望が広がるラウンジ。段々地形の庭園により、すぐ目の前に木々や花々を眺めることができます。夜になると一変して、ライトアップされた大人な雰囲気へと変わります。
ラウンジ空間の中でも、庭園と向かい合わせに椅子が並ぶガーデンコーナーをはじめ、ソファーコーナーやバーカウンターなど、性格の異なるスペースを設けています。
例えば、お気に入りの席で決まった時間に新聞を広げる。友人と会話を楽しみながらゆったりと過ごす。また、夜にはお気に入りのお酒をたしなむなど、思い思いに過ごすことができます。無意識に集いたくなる心地よさ、まるで家のリビングの延長のような、温かみと上質感を感じられるラウンジです。
※各完成予想図は設計図書を基に描いたもので、実際とは異なり、施工上の都合や行政指導により、今後変更になる場合があります。タイルや各種部材につきましては、実際と質感・色等見え方が異なる場合がございます。※イメージイラストは、計画段階のもので実際とは異なります。
※掲載の情報は2023年10月時点のもので、今後変更になる可能性がございます。